Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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23.【蒼白の月に啼く獣2-10】

 思いもよらず長居をしてしまった湊が、重ね重ね礼を告げ玄関に向かうと、彰の母が狂司郎を呼んでくれたのだが、なかなか出てこない。

 しばらくして、眼鏡の男の子が奥から出てきて母親に告げる。
「恭がまだ帰りたくないって。」

「あら、困ったわね。…彰、もう1回、恭ちゃん呼んできて。」

 彰が呼びに行くまでもなく、奥からやけに仏頂面の狂司郎が出てきた。

 楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまうものだ。去年ならば毎日のようにここに来られたのに、今年はそれも叶わないので駄々をこねたい気持ちなのだろう。


 彰の母は、その狂司郎の前に膝を付いて屈み、目線の高さを狂司郎に合わせると
「恭ちゃん、もうすぐ夕飯の時間になるから今日は帰ろうね。
また今度の日曜日に彰と遊んでやってね。
何して遊ぶか、それまでに考えておいてね。」
と、優しく諭す。

 その彰の母の目をまっすぐ見ながらしばし無言のままだった狂司郎が、こっくりと頷く。


 狂司郎が玄関で靴を履いていると、
「あ、恭ちゃん、絵は?今日お絵かきしたでしょ?湊さんに見せてあげなきゃ!」
と彰の母が思い出したように声をかけた。
 その声と、同時に彰が奥に駆け込み、すぐに1枚の絵を持ってきて狂司郎に差し出す。

「ホラ、恭。湊の絵、描いたんだよな!」
彰の声に、狂司郎がその紙をひったくるようにして彰の手から奪うと、自分の背中に回して隠てしまった。


 西門は挨拶をして、狂司郎と共に玄関を出た。

 玄関を出て駆け出す狂司郎に
「恭、またな!」
という彰の声がかかり、狂司郎が振り返り答える。
「うん!じゃあな!」

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|  ・湊+狂司郎 | 18:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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