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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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20.【蒼白の月に啼く獣2-7】

 小学校は既に夏休みの7月下旬、西門は大学のレポート提出や試験に追われ、狂司郎がどう過ごしているのかが気になってはいたものの、把握していなかった。
 去年までなら彰の家に入り浸っていたのだろうが、今年は彰が部活で学校に行ってしまっているから一之瀬家には行けない。
 暑い時期なので、たぶん自分の部屋か屋敷内のどこかで一人で過ごしているのだろう。

 大学が夏休みに入ってすぐの日曜日の午後、西門は駅前にあるケーキ屋で買ったデザートを手土産に、一之瀬の家に向かった。

 広くはないが、きちんとかたづけられ掃除が行き届いた家だった。
 西門が通されたダイニングルームのテーブルの上には、清楚な花が生けられた小さなフラワーベースがあり、この空間に優しげに彩りを添えている。

 ダイニングルームと部屋続きの居間には、ミニカーやブロックといったおもちゃが、つい今さっきまで遊んでいたという状態で残されている。
 狂司郎の話を聞きにきた西門のために、彰の母が気を効かせて子供たちを彰の部屋に行かせてくれたのだ。
 確かに、狂司郎本人のいる場所で出来る話ではないので、その心遣いがありがたかった。


 彰の母は、西門が持ってきた手土産を子供部屋に運んだ後、ダイニングに戻り西門には冷えた麦茶を出してくれる。
 西門の向かいの席に座ると、静かな声音で問いかけた。。

「湊さんは英さんのご親戚だと伺ってますが?」

「はい。でもかなり遠い縁戚関係なので、子供の頃に数回来た事がある程度です。
恭司郎様とも、この春初めてお会いしたのですが、なかなか…。」
と、続く言葉に逡巡する西門に、彰の母は優しく微笑んだ。

「恭ちゃん、喋るの苦手な子ですもんね。」


 それから、彰の母は時々考え込みながらいろいろな話を聞かせてくれた。

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