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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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19.【蒼白の月に啼く獣2-6】

 照れたような顔で沈黙してしまった西門に、女性が優しい声で問いかける。

「それで、今日は何か?」
「あ、はい。いつも恭司郎様がお昼をご馳走になっていると聞き、申し訳ないと思って迎えに来たのですが。」

「あら、どうしましょう。 子供たちと、今日はオムライスを作ってあげると約束してしまってるんですよ。 二人ともオムライスが大好きで、すごく楽しみにしてくれてて・・・。」

「ああ、そうだったんですか。でもご迷惑じゃないですか? 休みのたびにご馳走になっていては・・・。」
と、西門が訪ねると、彰の母は首を横に振りながら答える。

「お休みの日に恭ちゃんがうちでご飯を食べるのを、彰も楽しみにしているので、一緒に食べられなくなると、寂しがると思うんです。 小さい頃からずっと毎日のように一緒に過ごしていたので、一人っ子の彰は、恭ちゃんが兄弟みたいな気持ちでいるんでしょうね。
 でも、この春から彰が部活動を始めたので、一緒に過ごすのが日曜くらいになってしまって…。 だから…もし、英さんの方で支障がないならば、 これからも今まで通りにお昼ご飯食べてくれると彰が喜びます。」


 英の家に来て4ヶ月、仕事の一環としてしか狂司郎に接することがない英家の使用人たちの、冷たい態度を見てきた西門には、この女性の言葉がとても温かく響いた。


 狂司郎を温かく迎えてくれるこの家に、以前ほど来られる時間が減っているのなら、その貴重な時間を大切にしてやりたいと思い
「一之瀬さんがご迷惑でないのなら、恭司郎様をお願いします。 英の家が何か言っているわけではありませんので。」
と、西門は深く頭を下げた。



 狂司郎は英の家では見せない顔を、この家では見せているに違いない。


 彰の母から、もっと狂司郎の話を聞きたいと思った西門は、一之瀬家を辞す際に、それをお願いしてみた。
 彰の母は
「私でよければいつでもどうぞ。」
と快く承諾してくれたので、近いうちにもう一度訪ねてみようと考えながら英邸に戻っていった。

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