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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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17.【蒼白の月に啼く獣2-4】

 あともう少しで小学校が夏休みに入るという日曜日の午前中、西門は一之瀬家を訪ねてみた。
 もうすぐお昼時なので迎えに行こうと考えたのだが、それと同時に、気難しい狂司郎が休日の長い時間を過ごす家庭が、どんなものなのか知りたかったのだ。

 父親が警察官だという一之瀬宅は、ごく一般的な質素な家だった。こじんまりとした門の周りにはプランターが並び、可愛らしい花が色とりどりに咲いている。
 ふと子供の笑い声が聞こえ、植え込みの向こうを覗いてみると、掃きだし窓が大きく開け放たれた部屋の中に、二人の男の子が見える。
 眼鏡をかけた利発そうな男の子が、ブロックか何かで組み立てたようなものを動かし、声をあげて笑いながらなにやら喋っている。
 その隣に座る狂司郎も、手に持ったおもちゃ(これもブロックだろう)を近づけながら、眼鏡の男の子を見て笑っている。

 ・・・そう、狂司郎が笑っていた。

 声こそ出してはいないが、普段は睨みつけるように人を見据える大きな目を、ふんわりと細めて・・・。

 西門が、こんな笑顔の狂司郎を見たのは初めてだった。最近でこそ、西門の話に顔をほころばせることがあるが、ここまで無邪気に笑った顔を見たことはない。

 子供らしくて可愛い笑顔だと思った・・・。

 本来ならこうして笑っているのが自然なのだ。

 狂司郎から笑顔を奪っている原因はわからないが、この家には狂司郎が自然に笑うことができる何かがあるのだろう。

 

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