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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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16.【蒼白の月に啼く獣2-3】

狂司郎との関係は日々少しずつ変化していた。
西門に向ける狂司郎の視線も、初対面の頃より柔らかくなってきていると感じる。
言葉はやはり少ないのだが、こちらから話しかければポツポツと答えてくれる。

だが、一旦何かの拍子に機嫌を損ねると、手がつけられないほど荒れる。
何故そこまで極端なのかが西門には理解できないのだが、
学校でもこの調子だとしたら、先生方の苦労がいかほどだろうと思う西門だった。



興味もやる気も示さなかった狂司郎が、少しでも勉強に気持ちを向けてくれるようにと
都内の大型の書店を回り、楽しく勉強できそうな教材を探して買ってきたりするうちに、狂司郎が勉強机に向かう日も増えてきていた。
西門が辛抱強くあの手この手で誘った成果でもある。


狂司郎は、その気になれば、意外に飲み込みが早く次々と理解していく。
もともとの頭の出来は悪くなさそうだとわかり、西門は安心した。
だが、1年生2年生で彼は全く何も勉強していないので、それをこの3年生の夏休み中に追いつかせたいと考えていた。


西門は両親から毎月振り込まれる仕送りがしっかりとあるので、バイトをする必要もなく、学校が休みの日は狂司郎に勉強を教える時間以外は自由な時間だった。
そんな時間に少しでも狂司郎との関係を作っていきたいと思っているが、日曜日は午前中から、肝心の狂司郎の姿が見えなくなってしまうのだ。


田上に聞いた話では、英家裏門の近くの同級生・一之瀬彰の家に夕飯の時間まで行ったきりだという。
昼食も一之瀬家で食べさせてもらっているらしい。
これは狂司郎の母が家を出てからずっと続いているとのことだった。
狂司郎の母がいた頃も一ノ瀬宅には毎日のように遊びに行っていたが、休みの日にずっと、と言うのは母がいなくなってからのようだ。

もしかしたら、一之瀬家が狂司郎の逃げ場になっているのだろうかと、西門は思いをめぐらせていた。

 

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