Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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10.【蒼白の月に啼く獣1-5】

 英家の屋敷は1階に来客用の応接間、大広間、ダイニングと厨房などの他、住み込みの使用人たちの部屋や執務室があり、2階にはゲストルーム(狂司郎はこのフロアーの一番奥の1室を使っている)、そして3階が英の家族のプライベートスペースになっている。
 来たばかりの西門はまだ屋敷内を見て回ったわけではないが、使用人から説明だけは受けていた。

 西門は3階にある、高級感のある調度品が品よく配置され、落ち着いた雰囲気の英のリビングに通された。使用人が用意したコーヒーの薫りが部屋にほのかに広がる。


 西門家は英家からは遠い親類筋にあたるが、年数回ある英家親族一同の集まりに、両親に連れられて何度か来たことがあった。
 遠目から見る英は、子供の目からは少し怖いような近寄りがたいような雰囲気の人だったのだが、西門の傍に来て声をかけてくれる時は、柔らかく微笑みながら頭を撫でてくれたりしたのを覚えている。勉強のことや、小さいころから習っている武道の成績などをよく聞かれたのだが、西門の言葉を熱心に聞いてくれ、子供扱いではなく一人の人間として見てくれてるような気がして嬉しかった。

 狂司郎の母を見たことはあった。彼女は挨拶の時に顔を出す程度ですぐにいなくなってしまうので、話したことはないのだが、初めて見た時には彼女の淡い色の髪と日本人離れした顔だちを見て外国人かと驚いたのを記憶している。
 狂司郎のことは、記憶にはない。その頃彼はまだ生まれていなかったのか、赤ん坊だったのかもしれない。


 そんなことをつらつらと思い出している西門に、英は手振りでコーヒーを勧め、自らもコーヒーを飲みふっと息をつく。

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