Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪139.荊-木犀は月に馨る- 4-26


狂司郎は事を決めると行動が早い。
帰る気になった今も、雪耶を自分の上から降ろすとすぐ、ラックにかけてあった黒地に赤のテーピングでデザインが入ったジャケットを羽織り、スタスタと出て行こうとする。

「あ、狂さん!待って!」
慌てて後を追おうとした雪耶は、来た時にテーブルの上に置いたプリンの紙袋に気づいた。

「プリン! 狂さん、俺、プリン買ってきた。 どうすればいい?」
雪耶の声に狂司郎が足を止め、振り返る。
雪耶は手にした紙袋を、目線の位置まで持ち上げて狂司郎に見せた。
「ほら、チェリーロードのスイーツ屋さんの…」
言い終わらないうちに、踵を返した狂司郎がさっきと同じ歩調で戻ってくると、床にクッションを敷いて座り込んだ。

「食う」
「今、食べる? じゃあ、ちょっと待って」
雪耶はテーブルに紙袋を置き、中からプリンの入ったケーキボックスを取り出すと、箱を開けて中の保冷剤を確認した。
「…よかった。 保冷剤たくさん入れてもらったから、プリンもちゃんと冷たいよ」

狂司郎が手を伸ばし箱を引き寄せると中を覗き込む。

「あ、お皿持ってくる」
そう言って立ち上がりかけた雪耶だが、
「いらねぇ」
という狂司郎の返事に、再び床に腰を下ろす。

「そのままでいいの?」
「………」
狂司郎は、プリンの容器とテイクアウト用のスプーンを手に取ると、箱を雪耶の方に押しやる。
そして、ペリペリと容器の蓋を外してから、個包装の袋を犬歯で噛み千切ってスプーンを取り出す。
手にしたプリンを鼻先に近づけてクンクンしたあと、無造作にスプーンを突っ込んで食べ始めた。

(や!なんで狂さん匂い嗅いでんの?動物みたい。
つか、いつも思うけど、狂さんってあんまり金持ちのボンボンっぽくないよなぁ。
どっちかっつーと野生児?)
狂司郎の一連の動作を見た雪耶は、心中でツッコミを入れながら、自分もプリンを取り出した。



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