Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪138.荊-木犀は月に馨る- 4-25


雪耶は、狂司郎に太股の上に跨ったまま、頭を引き寄せられるようにして抱きしめ直された。
雪耶の頭頂部の髪に鼻先を差し込んだ狂司郎が、スンスンと匂いを嗅いでくるので雪耶はいたたまれない。
狂司郎に抱きしめられてからずっと体温が上昇しっぱなしなので、もしかしたら汗臭いのかもと雪耶は不安になる。

「何?狂さん。俺、臭い?」
「臭くねぇ」
それでも狂司郎は匂いを嗅ぐのを止めない。

「やだ!臭いんでしょ?やめてよ、もう」
雪耶は狂司郎の顔を退けようと手を伸ばすが、その手を狂司郎に握られてしまった。

「……いい匂いなんだよ、おまえ」
「いい匂い?…って、どんな?」
「ん……………乳くさい」

狂司郎の答えに、雪耶は軽いショックを受けた。

「なっ!なんだよっ!乳くさいってっ」
子ども扱いされたようで悔しい。

目を剥いて不満を漏らす雪耶を見て楽しそうに頬を緩めた狂司郎が、雪耶の広い額に掠めるような軽いキスを落とした。
狂司郎の唇が触れた部分がポッと温かくなり、一瞬で心が和らいだ雪耶は狂司郎の胸にコトンと頭を預けた。

雪耶の目の前には、狂司郎の鎖骨を這い登ろうとする小さなブラックシルバーの蜥蜴がいる。
小さいけれど精巧な造りで、狂司郎を見上げる丸い目がなんだか可愛い。
前足でしっかりとペンダントのチェーンを掴んでいる。

こうやって、狂司郎の腕の中にいることで、雪耶は自分の心が安定しているのを実感していた。
暖色系のパステルカラーの綿菓子に、すっぽり包まれているような気分だった。


「………帰るか」
狂司郎の穏やかな声が響く。

「うん!帰ろう!」

雪耶の顔に、笑みの花がフワリと開いた。



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