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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪135.荊-木犀は月に馨る- 4-22


「っ……―」
止めていた呼吸を再開するかのように、狂司郎が深く息を吐き出す。
雪耶に視線を合わせた狂司郎の瞳に、もう迷いは見えなかった。
そして、狂司郎は雪耶の両脇に手を差し込んで抱き上げると、自分の太ももの上に座らせた。

「…ぇ?……」
座っている狂司郎の上に跨るような体勢にされてしまった雪耶が、緊張に身体をこわばらせた隙に狂司郎が柔らかく覆うように雪耶の唇を食んでくる。

「…ん……んん……っ」
またしても突然もたらされたキスに驚いた雪耶は、息を継ぐタイミングが掴めず、逃れようとのけぞってしまう。
そんな雪耶のうなじに狂司郎の指が這い、後頭部の髪をかき乱してくる。

唇を重ね合わせたまま、狂司郎が囁いた。

「…デコ…」

狂司郎の甘いニュアンスを含んだ呼びかけに、雪耶は瞼の内側がじわっと熱くなるのを感じた。


――やっと呼んでくれた――


デコという呼び名は、狂司郎が勝手に呼び始めたものだ。
広い額をからかわれているようで、呼ばれ始めた当初は何度も抗議した雪耶だった。
しかし、狂司郎が他の誰かに呼び名をつけたり、他の誰かをあだ名で呼んだりすることがないのに気づくと、デコという名に、狂司郎の雪耶への何かしらの親しみが含まれてると思えて、そう呼ばれることが嬉しくなった。
もちろん、狂司郎以外には誰にも呼ばせない。


今日ここに来てから、狂司郎は一度も雪耶にデコとは呼びかけてはくれなかった。
それも、狂司郎から自分に示される拒絶だと、雪耶は感じていた。

それが今、狂司郎の口から零れ落ちた。
その呼びかけに、雪耶の心が震える。
安堵と嬉しさと、溢れる『好き』の感情で…。
それを狂司郎にも伝えたくて、雪耶はその背に手を回しギュッとしがみついた。



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