Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪132.荊-木犀は月に馨る- 4-19


狂司郎の胸に抱きこまれた雪耶の鼻先を、白っぽい細く柔らかな髪がくすぐる。
クールな匂いが香る狂司郎の腕の中は温かくて、腰と背中に回された狂司郎の掌の圧さえ安心感となって心地良い。
トクトクトクと平常より少し速くなっている狂司郎の胸の鼓動の音を、彼の胸にピッタリと寄せた雪耶の耳が追う。
狂司郎の存在が、雪耶の中でどんどんと大きくなっていく気がした。


「……マジ…なのか?」
掠れた狂司郎の声が、彼の内部から響く音と、空気を震わせて伝わる声の両方で雪耶の耳に届く。

雪耶は、狂司郎の胸元から顔を起こして見上げる。
「うん。マジ。マジで狂さんが好き」

雪耶の小ぶりな口元が、はっきりと言葉を紡ぐ。
「俺、誰かと付き合ったこと、一度もないの。
家族や九頭龍の舎弟たち以外に誰かを好きになったことないから。
でも、この『好き』がそれとは種類が違うってのは、わかる」
「…男同士なのに?」
「うん」
「…キスとか…、……気持ち悪くねぇのか?」
「気持ち悪くなかったよ?」

先ほど狂司郎にされたキス。
思い出すと、それだけで頬が火照ってくるけれど、嫌悪感はまったくなかった。
それが何故かを明確には説明できず、相手が狂司郎だからだとしか言い様がない。

「俺、自分が元から男が好きなタイプなのかどうかわかんない。
さっきも言ったけど、誰かを好きになったことないし。
でも、狂さんを好きって気持ちは自然に生まれてきたんだよ?
今日気づいたばかりだけど…。
自分の気持ちに気づいた時、狂さんが男だっていうのはちょっと考えた。
それでも、やっぱり好きだって思った…」
「……………」
自分の心を語る雪耶に届く狂司郎の視線は、どこか迷ってもいるようだった。



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