Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪127.荊-木犀は月に馨る- 4-14


「狂さん、やだ!」
「あ?」
僅かに双眸を眇めた狂司郎が雪耶を見る。

「狂さんに会えなくなるなんて、俺は嫌だっ」
「………何言ってん…」
狂司郎の声に雪耶は声を重ねる。
「だってそうでしょ?狂さんが学校辞めちゃったら、俺との接点なんてなくなっちゃうじゃないか!」
「………」
狂司郎は答えない。
無言のまま、昏い瞳で雪耶を見下ろすだけだ。

それが肯定の意味なのだと雪耶は理解する。
心がチリチリと焦げていくようだ。

このまま雪耶がこの部屋を出てしまえば、その瞬間に狂司郎の中から雪耶は消えるのだろう。
狂司郎が切り捨てるのだ。
彼自身が選択したとはいえ、予期せぬ事態で進む道を狂わせたきっかけを作ったのは雪耶だから、即座に葬り去るのではないか。
そして二度と関わろうとはしないだろう。

本当にもうそれで終わる。

雪耶はこれまで、狂司郎が大学進学しても会うことはできると思っていた。
桜華学園にいる時のように頻繁には会えないけれど、下校後や休日がある。
巨大企業グループ総帥の令息である狂司郎がバイトに明け暮れるとは考えられないし、一匹狼な性分だからサークル活動に精を出すとも思えない。
だから、一緒に過ごす時間を作ることは可能だと思っていた。

だが、このまま別れてしまえば、それは叶わない。

雪耶が自覚したばかりの『好き』も伝えられないまま、終わるのか。



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