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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪124.荊-木犀は月に馨る- 4-11


狂司郎を見上げたまま、雪耶が問いかける。
「狂さん。もう家に帰る、よね?」

その瞬間、まだ雪耶のうなじにあった狂司郎の指がかすかに反応する。

「それなら俺、車で来てるから送る…」
言い終えるか終えないかというところで、腕の中にいた雪耶を狂司郎が押すようにして引き離してしまった。

「狂さんっ?」
狂司郎の突然の変化に雪耶は慌てた。
どうしたというのだろう。

「狂さ…」
「それは別の話だ」
一瞬にして狂司郎の表情が険を孕む。

「え?どういうこと?」
「………」
「狂さんっ!」
「……帰れ」
そう言い捨てた狂司郎は、雪耶から視線を外してしまう。
雪耶は狂司郎が再び殻を閉じようとしているのを感じた。

「狂さんは?…家に帰らないの?」
狂司郎との距離がまた離れようとしている。
雪耶はそれを止めたくて、身を乗り出すようにして狂司郎に向かう。
「ねぇ狂さん!」

狂司郎の強い視線が、雪耶の瞳に刺さりそうな勢いで向けられる。
「あの家に俺の居場所はねぇんだよ!」
薄い唇が歪むように動き、苦みを帯びた声が吐き捨てられた。

「え?居場所、って?…だって、あそこが狂さんの家でしょ?」
意味を把握できず問いかける雪耶は、自分を射抜く狂司郎の瞳を見つめ返す。



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