Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪122.荊-木犀は月に馨る- 4-9


甘い痛みを伴って噴き出してくるその感情に、雪耶自身が戸惑う。
初めて知る種類の『好き』だからだ。

学校という多くの人が集う場所での自分の存在の異質さを自覚している雪耶は、誰かと深く関わることを避けてきた。
だから、談笑するような友達はいても、親友はいない。
ましてや恋愛は未経験だ。
片想いすらしたことはない。

雪耶が人を好きになるというのは、ごく限られた範囲でのことだ。
親兄弟といった対象への好意は肉親への愛情だから別として、九頭龍の瀬名、川田、山本を雪耶は好きだと思う。
彼らが自分を大事にしてくれるように、自分も彼らを大切な存在だと思っている。

でも、彼らをどれほど思い浮かべても、こんな風に胸が痛くなることはない。
狂司郎に対してだけだ。

(これって、『胸がキュンとなる』っていうヤツだよな?
もしかして俺、狂さんに恋してるってこと?
…でも、狂さん、男なんだよな…)

私立桜華学園は男子校だ。
雪耶は高校入学組だが、中学から桜華学園に通っている生徒の方が圧倒的に多い。
男しかいない集団の中で思春期を迎えるせいなのか、男同士で恋愛が生まれることが多々あるようだ。
そういった噂話はめずらしいものでもなく、雪耶の耳にも入ってくる。

雪耶から見ても、恋人同士としか思えないような二人組は結構いるし、生徒たちの間で『デートスポット』と密かに呼ばれている階段の踊り場でキスをしている二人というのも見たことがある。

だから、男同士の恋愛にさほど抵抗は感じなくなってはいるのだが、自分が、となるとやはり戸惑いが大きい。

でも。
雪耶の心臓がキュウキュウ捩れながら狂司郎が好きだと訴えてくる。

この気持ちが恋だと認めてしまえば、実里といた時のチクチクした痛みもすんなり理解できてしまう。
狂司郎と実里が付き合っているかもと考えた時の胸の痛み。
あれは、嫉妬混じりの不安だろう。
現に、二人が恋人同士ではないとわかると痛みは消えうせ、ホッとしたではないか。



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