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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪119.荊-木犀は月に馨る- 4-6


触れた瞬間の狂司郎の指先はひんやりとしていたが、重なり合った部分にはゆっくりと温もりが生まれてくる。
それを感じ取った雪耶の目の奥が熱くなった。
雪耶は瞼の裏に熱を持った液体が溜まってきているのに気づく。
瞬きをしたらそれがこぼれてしまいそうで、大きな目を見開いたまま顔を動かせない。

「………幼稚園の頃にね……お、俺…」

乾ききった喉を無理に開いて出す掠れたような小さな声で雪耶が話を続けようとすると、狂司郎がふいに雪耶に手を伸ばしながら、向かい合うように体勢を変えた。

伸ばされた右手は雪耶のうなじに回り、掴むようにして狂司郎の方へ引き寄せられる。
同時に狂司郎の身体も、ふわりと雪耶を包み込むように被さってくる。
身長、体格、ともに差があるうえに、狂司郎は畳んだ布団に座っているため、床に直接正座している雪耶の顔は、ちょうど狂司郎の胸の位置ですっぽりと抱き込まれてしまう。
でもそれは、けっして強引な動きではなく、流れるような動作だった。

狂司郎の匂いを、雪耶の鼻腔が捉える。
狂司郎がつけているフレグランスなのであろう、クールな中にスパイシーなトーンの混じった香り。
間近に狂司郎の匂いを感じたことで、雪耶は自分が狂司郎に抱きしめられたのだと気づいた。

驚いた雪耶は、顔を上げて狂司郎を見ようとしたのだが、頭頂部に狂司郎の顎が乗せられてしまい、それもできない。
右手は狂司郎のシャツを掴んだままの状態で、狂司郎に握りこまれてしまっているので、あいた左手で身体を支えようとしたら狂司郎のレザーパンツの太ももに触れてしまった。
雪耶は慌てて手を離すが、その手の置き場がなくて無意味に空気を掴むしかなかった。



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|  ・狂司郎×雪耶 | 22:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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