Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪112.荊-木犀は月に馨る- 3-17


「一度はキョウに追い出されても、話がしたいってまた戻ってきた。
久世くん、心当たりがあるって言ったわね?」
「はい。あります。その日に先輩は家を出てるそうなので、おそらく…」
だが、雪耶はあの出来事を実里に打ち明ける気はない。

いくら、家を出た狂司郎が頼るほど近しい関係である実里であっても、保護者代わりである西門とは違う。
狂司郎が口を閉ざしているなら、雪耶もそれに従うのが道理だろう。
実里を見つめ返す雪耶の視線も強くなる。

「キョウと何があったのか、私は聞かない。
それは、キョウと久世くんの問題だと思うから。
ただ、心当たりがあるという久世くんが、キョウと何を話したいのか。
キョウと話してどうするつもりなのか。
それを踏まえて私は久世くんをキョウに会わせるべきかどうか、きちんと判断しなきゃならない」

だから、あの視線の強さだったのかと雪耶は納得し、深く頷く。

「久世くんは、私の投げた質問を真剣に考えてくれたよね?
それは私にしっかりと伝わってきた。
だから、久世くんならキョウの心を動かせるかもって思った」

ゆっくりと言葉を選びながら話す実里の声は、雪耶の心に静かに響いてくる。

「でも、それは君の本当の心じゃなきゃ無理よ。
学校や人生なんて結局建前でしかないでしょ。
狂司郎がどうするべきかじゃなくて、君がどうしたいのか。
それをぶつけてみて?
久世くんの言葉で、久世くんの気持ちを」

――自分の気持ち――

狂司郎と顔をあわせるのが怖くてずっと逃げ続けたけれど、雪耶の胸の中にある自分の気持ちは、とてもシンプルなものだ。

ここまで来たのも、ずっと心にあるそれに押されたから。
それが、雪耶の本当の気持ち…。

「俺、先輩とこのまま離れてしまうの、嫌です。
これからも一緒にいたいです!」

雪耶の大きな瞳には、一筋の迷いもない。
それを読み取った実里が、柔らかい笑みを浮かべた。



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