Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪111.荊-木犀は月に馨る- 3-16


「でも、家出は高校生になってからはパタッとしなくなったし、暴れてるって噂も聞かなくなった。
だから、やっと落ち着いたんだろうなって思ってたの。
それが突然、転がり込んできて、私もかなり驚いたわよ」
「先輩はこれからどうするというようなことも、話さないんですか?」
「話さないわ。元々口数の少ない子だけど、さらに輪をかけて喋らなくなってる。
ただ、様子がいつにない感じだからちょっと気になってきたの」

それを聞いた雪耶の心がザワリと揺れる。

「外に向けた怒りはほとんど見せない。
だから当り散らすことはないわ。
最初のうちは、ノアがいなくてうちに強引に押しかけたことで、少しは遠慮してるのかと思った。
キョウも成長したのねぇなんて、私も暢気に構えてたんだけど…。
どうも違うみたいなのよね」

実里の言葉に不安が膨らむ雪耶はコクリと鍔を飲み込む。
「……どんな風に…違うんですか?」

「そうねぇ。自分の内側に篭っちゃってる感じ、とでも言えばいいのかな。
でも、キョウがその状態になるっていうのは、今まで外にぶつけていたものを全部自分に向けてるように思えて、見てて怖くなってくる。
一人で考え込んで、おかしな方向に突っ走り出したりしないかしらって…。
八つ当たりでもいいから吐き出せばいいのにって思うけど、ピリピリした拒絶オーラだけは全開だから声をかけられなくて…」
そこで実里はふっとため息をつく。
怖いと言う実里だが、彼女の表情からは狂司郎への心配が滲み出ているように雪耶は感じた。

「早くノアが帰って来ないかしらって思ってたところに、久世くんが訪ねて来たの。
家出したキョウを訪ねて来たのは、久世くんが初めてだと思う。
家の人すら迎えに来たことがなかったらしいから。」

雪耶の瞳を見つめる実里の双眸に強さが篭る。



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