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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪107.荊-木犀は月に馨る- 3-12


「連れ戻すとか、そんなことが俺にできるとは考えてないです。だけど…」
雪耶は必死で言葉を探す。
どう言えば、狂司郎に取り次いでもらえるのだろう。
向けられている実里の視線に、雪耶は自分の内面を探られているような気がしていた。

「もし、狂さん……英先輩と嶋野さんが話し合って出した結論なら、それに対して俺が何かを言える立場じゃないのはわかってます。
でも!俺、先輩が受験を控えて、これからっていう大切な時期なのにずっと休んでるのがすごく気になって。
このまま学校を辞めることになったりしたら、取り返しのつかないことになると思うんです。
だから、嶋野さんと先輩が一緒に暮らすにしても学校は続けて欲しいんです!」
そこまで喋った雪耶は一度呼吸を整える。

「先輩と話をさせてもらえませんか?」
真摯な気持ちで実里に訴える雪耶だった。


「うーん…。それじゃあキョウは動かないと思うなぁ」
「え?」
ほんの少し表情を和らげた実里の発した言葉の意味が理解できず、雪耶は目を瞬かせる。

「キョウはそんなこと、百も承知だと思う。
自分が受験生だってことも、今がどんな時期かってことも、わかったうえでここにいる。
だから常識的なことを並べ立てても、なんの説得もできないわよ?」
「………」

そういえば、西門も同じようなことを言っていた。
だから迎えには行かないと…。
唇を微かに動かすものの、返す言葉が瞬時には出てこない雪耶に、実里がさらに問いを重ねる。

「どうする?」

どうすればいいのか。
まずはこの間のことを謝って。
それが原因で狂司郎が家出をしているのなら、家に戻るように説得する。
そう思っていたのだが、その説得が問題だと実里は言っているのだ。

ましてや、家出の理由が雪耶とは関係なく、実里とのことだったら。
何をもって狂司郎に向かえばいいのか。



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