Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪101.荊-木犀は月に馨る- 3-6


二人から視線を外しクルリと背を向けた雪耶は静かにドアを開け、無言のまま実里の部屋から出た。


今、見せ付けられた二人の姿に自分がショックを受けているという感覚すら把握できていないまま、階段に向かおうとした雪耶の鼻腔が外の空気に独特の匂いを捉えた。
その匂いが誘引となり、真っ白な霞が充満しているような雪耶の頭の中に一つの意識が浮かぶ。


――雨が来る――


雪耶は階段の手前で立ち止まり、日没間近の空を厚く覆い隠す暗色の雨雲を見上げると大きく息を吸い込んだ。

満ちるのは、雨が降る直前特有の空気の匂い。
上空では、すでに無数の雨が落ちているのだろう。
雨に濡らされ水分を含んでいく大気が放つ湿気の匂い。

(帰ろう…)
雪耶は階段を下りていった。

呼吸をする度に鼻腔を刺激する匂いが、白い霞の中で雪耶の思考回路のシナプスを繋いでいく。
雪耶の脳内で、狂司郎と実里のシーンが繰り返し再生され始める。

狂司郎は実里にキスをしようとしていた。
西門は二人が恋人同士ではないと言っていたが、若い男と女が一つ屋根の下で寝起きしているのだから、そういう関係になるのもまったく不思議ではない。
むしろ身体の関係があるから一緒にいるのかもしれない。
そこに恋があるのかどうかは、本人たちにしかわからないのだが。


「俺、何しに来たんだか…。俺の出る幕ねーじゃん」
雪耶はポツリと呟いた。



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