Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪100.荊-木犀は月に馨る- 3-5


ブーツを取ろうとする実里の腕を、背後から掴んだ狂司郎が引き寄せるようにして引っ張り上げる。
腰を屈めかけたところを強引に引っ張られた実里の身体は、バランスを崩して狂司郎の胸に背中から倒れこんだ。
それを受け止めた狂司郎は、彼女の腰に素早くもう一方の腕を回して、逃れられないように抱き込んでしまった。

「キョウ?」
「……っ!」
思いも寄らないことに驚いた実里が狂司郎を見上げ、雪耶は瞠目し息を飲む。

狂司郎は引き寄せるために掴んだ実里の腕から手を離し、自分を見上げている彼女の細い顎を長い指先で掴むようにして捉えると、そこに覆いかぶさっていく。
背後から抱きしめられ顎を持ち上げられてしまったため、のけぞるような体制になった実里の胸のふくらみに、狂司郎の下ろしたままの絹糸のように繊細な銀色の髪が、サラサラと振り落ちていった。


雪耶の瞳は、視野狭窄でも起こしたかのように、目の前の二人だけを捉える小さなスクリーンと化す。
だが、そこから送り込まれる情報を解析するはずの回路がショートしてしまい、雪耶はただ呆然とその映像を凝視しているだけだ。

そして今、スクリーンの中では。
未だ驚きを残したままの実里の唇に、狂司郎の軽く開いた唇がゆっくりと重なっていこうとしていた…。


二人の唇が合わさる寸前、ふいに狂司郎が動きを止めた。
そのままの体勢でわずかに顔を上げた狂司郎は、前髪の影と重なったことで翳りを深めた瞳で雪耶をねめつける。

「…じろじろ見てんじゃねぇよ。 帰れ!」


狂司郎の視線が。
狂司郎の言葉が。
狂司郎の拒絶が。
雪耶のスクリーンを貫く。

パリンと小さな破壊音が雪耶の頭の中に響いた。



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狂雪ルート100話目です!

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