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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪97.荊-木犀は月に馨る- 3-2


提げているプリンの入った紙袋の持ち手を意味もなく握りなおすと、実里によって開錠されたエントランスの扉を開き、停車中の車から刺さる2つの視線を背中に感じながら、雪耶はマンションに入った。

3階建ての小さなマンションにエレベーターはなく、西門のメモに「301」と部屋番号があったので3階だろうと予想して、雪耶は階段を上る。


実里の声は、機械越しの音声だからなのかもしれないが、愛想のない印象だった。
桜華学園の制服を着ているのはカメラで確認できたと思うが、それでもやはり警戒されているのかもしれない。


階段を上がってすぐのドアに目指す部屋番号を見つけた雪耶は、静かにひとつ息を落とすと、ドアの横にあるインターフォンを押した。

返事はなかったものの、待つというほどでもなくロックの外れる音がしてドアが開いた。
ドアのノブを持ちながら雪耶を迎えた女性は、雪耶を真っ直ぐに見つめてくる。

筆でサッと刷いたようにすっきりとしたラインの目元はきつい印象だが、その目を縁取る分量の多い睫毛と、濡れたような瞳がそれを和らげていた。
メイクはしていないようだが、肌理細やかな張りのある肌と整った目鼻立ちは、素のままでもかなりの美人だと言われるだろう。

そんな女性を前に少々気後れしながらも、雪耶ははっきりとした声で挨拶しお辞儀をした。
「はじめまして。突然お邪魔してすみません」

「はじめまして。嶋野です」
女性にしては低めの落ち着いた声で、雪耶に挨拶を返した実里が頭を下げると、センター分けしたダークブラウンの髪がサラリと胸元に流れる。

「ちょっと待っててね」
軽い口調で告げた実里は玄関に雪耶を残し、部屋に戻っていった。



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