Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

狂雪93.荊-木犀は月に馨る- 2-14


必死さを隠そうとせず、まっすぐに向ける雪耶の願いに西門は目を眇めるが、すぐに平静な表情を取り戻すと静かに問う。

「今の狂司郎様が、どんな様子なのかまでは私も把握しておりません。
貴方を前にして、また感情を爆発させないとも言い切れないのです。
貴方に対して暴力を振るうことはないかとは思いますが、酷い言葉で拒絶されるかもしれません。
狂司郎様に傷つけられるかもしれないのですよ?
それでも行かれますか?」

西門の言葉に、口元を引き締めた雪耶は深く頷いた。

「俺が行っても何の役にも立たないかもしれない。また狂さんを怒らせるだけかもしれない。
でも、このままの状態にはしたくないんです。
狂さんが家出してしまった原因が俺にあるのは確かだから、俺自身が狂さんと向き合わないといけないと思うんです。
今、行かなかったら俺は絶対後悔する。
だから、行かせてください。お願いします」

座ったままながらも深く頭を下げてくる雪耶に、西門もまた姿勢を正して言葉を紡ぐ。

「狂司郎様は聡い方です。
心が乱れていても、ご自身の現状がこの先に及ぼす影響も理解しているはず。
私は狂司郎様がご自身の心を鎮めて戻っていらっしゃると、信じて待っております。
今もまだお戻りになられないのは、気持ちが治まっていないのか、あるいは、きっかけが見出せないのかもしれないですね。
なにしろプライドが高い方ですから」

「ああ。そうですよね。
今さらどんな顔して帰ればいいのかって思ってたりするかも。
あ、でも、狂さんなら平然と何もなかったみたいに帰ってきそうな気もするけど」

雪耶の言葉で、西門の頬に笑みが浮かぶ。
「フフ…。それもそうですね。
よくわかっていらっしゃる。
でも、もし帰る踏ん切りがつかないだけならば、貴方が行くことがきっかけになるかもしれません。
もちろん、そうでない可能性の方が高いので楽観はできませんが」



テキスト by 流々透雫



Copyright (C)   ciliegio2012, All rights reserved.

↓ランキングに参加しています。↓よかったらポチしてください。
 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村

拍手ありがとうございます(*´∀`)
関連記事
スポンサーサイト

|  ・狂司郎×雪耶 | 18:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://moelvabxb.blog81.fc2.com/tb.php/330-687a7f84

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。