Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪91.荊-木犀は月に馨る- 2-12


「俺、狂さんに謝りたいんです。
傷ついてる狂さん放り出して逃げ帰っちゃったし。
それっきり俺、狂さんと顔合わせるのが怖くて、ずっと避けちゃってたし。
だから……狂さんが学校をずっと休んでるの知らなかったんです。
今日それを知って、病気かなとも思ったんですけど、もしかしてあのことが原因で何かあったのかと…。
西門さん!狂さんの居場所、まったくわからないんですか?探してはいないんですか?」

雪耶の言葉に、西門がかすかに表情を揺らした。

「おそらく今の狂司郎様は、ご自身の過去を久世くんに聞かせてしまったことへの後悔と自責の念に苛まれているといったところでしょうか。
自暴自棄になって荒れているのか、あるいはへこんでいるのか…あの方がへこんでいるところなど想像がつきませんので、毛を逆立てて唸っているのが正解かもしれませんね」

何かはぐらかしているような西門の言葉に、不可解な思いを感じた雪耶は、大きなアーモンド型の瞳にクッと力を込めて西門から視線を外さない。

そんな雪耶の視線での催促を、切れ長の鋭利な眼で受け止めていた西門だったが、フッと軽く息を漏らす。

「居場所はわかっています。
いなくなられたと気付いてからすぐに探させましたから。
ただ、こちらから連れ戻すことはいたしません」
「え?どうしてですか?
居場所がわかってるなら、迎えに行ってあげればいいじゃないですか!」
西門の言葉に驚いた雪耶は、思わず責めるような口調になった。

「何が原因だったにしても、狂司郎様がご自分の意志で出て行ったのなら、迎えに行っても無駄でしょう。
素直に帰ってくるとは思えませんし、無理やり連れて帰ったとしても同じこと。
また出て行かれますよ。
自分が納得できないことは受け付けない方ですから」

たとえ西門の言う通りだとしても、このままの状態でいいとは思えない雪耶はさらに食い下がる。
「でも、このまま帰ってこなかったらどうするんですか!
受験も控えた大事な時期なのに!」
「それも狂司郎様ご自身が一番わかっているはずです。
それでもお戻りにならないのは、彼なりの考えだと思いますから」
「そんな…っ」

煮え切らない西門の言葉に、雪耶のこめかみが苛立ちでピリピリと緊張してきた。



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|  ・狂司郎×雪耶 | 17:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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