Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪88.荊-木犀は月に馨る- 2-9


「そういうことでしたか。
ご自分のことならいつも通り無視できても、有介様の矛先が貴方に向かってしまっては、我慢できなかったんですね。
………狂司郎様は貴方を……そうですか……」

最後の方は視線を下ろし、独り言のように呟く西門に、雪耶は彼が初めて見せた心の揺らぎを感じ取った。


「それで、狂司郎様が有介様に手を上げそうになったのを、家の者たちが間に入って止めた、というわけですね?」
「そうです。ずっとお兄さんの傍にいた人と、もう一人奥から人が走ってきて」

答える雪耶に西門は、理解したという表情で二度ほど頷いた。
「そのあと狂司郎様は荒れたのではないですか?
かなり腹を立てているようだったのでしょう?」

あの時、足音荒く自室に向かった狂司郎の後姿が雪耶の中に浮かぶ。

「はい。…先輩は…」
「狂さん、でいいですよ?普段はそう呼んでらっしゃるんでしょう?」
そう言った西門の視線は柔らかく、気を悪くしている様子はなかった。

「あ!えっと、俺…」
「何度も言い直してましたよね?呼び慣れてる方で話してくださって構いませんよ」
西門のその言葉に、自分の落ち着きのなさを見抜かれたようで雪耶は少し恥ずかしくなる。

「最初は先輩って呼んでたんです。
でも、『先輩って呼ぶな』って言われて、英さんって言いにくいし、狂司郎さんじゃあ長いし、だから『狂さん』って呼び始めて。
呼んでも返事はしてくれないけど、そう呼ぶとちゃんとこっちを見てくれるから、これでいいのかなって」

西門は緩やかに口角を上げ深く頷くと、雪耶に話の続きを促した。
「それでその後の狂司郎様はどんな様子で?」



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|  ・狂司郎×雪耶 | 16:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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