Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪87.荊-木犀は月に馨る- 2-8


「それ、違います!
最初、狂さんは、お兄さんに何を言われても黙ってたんです。
お兄さんを無視して階段をあがろうとはしたけど」
少しでもあの時の状況を知らせたくて、雪耶は焦ったように否定した。

「…確かに、お兄さんに掴みかかって殴ろうともしたけど…。
でも、それは理由があるんです!
…それは、俺が…俺がっ」

一瞬目を伏せた雪耶だったが、すぐに視線を上げる。
その視線が西門の視線と繋がったのを確認して言葉を続ける雪耶の瞳は、暗い翳りを帯びていた。

「俺、ヤクザの組長の孫なんです。
そのことでお兄さんが俺に……。
きっとお兄さんとしてみれば、ヤクザの孫なんかが弟さんと一緒にいるから不愉快だったんだと思います」
「…そんなことは…」
西門の表情から、彼が自分を気遣う言葉をかけてくれようとしているのを察した雪耶は、遮るように首を振り話を続ける。

「いいんです。俺はそうやって言われるの慣れてるし…いいんですけど…。
でも、狂さ…じゃなくて、先輩は怒ってお兄さんに向かっていってくれたんです。
きっと俺が傷ついたと思って、俺を庇ってくれたんです!
だから狂さんは、先輩は悪くないんです!」

そう。
狂司郎は雪耶を庇ってくれたのだ。
それがわかっているからなおさら、あの日、自分がここに来たことで狂司郎に嫌な思いをさせる結果になってしまったと、雪耶は後悔しているのだった。



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