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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪86.荊-木犀は月に馨る- 2-7


西門の切れ長の双眸を見つめる雪耶は、あの日のことをどう伝えるべきなのか迷っていた。
狂司郎がいなくなったことへの焦りや心配といった素振りを見せず、淡々とした様子の西門に、自分のこれから話す内容がどんな展開を呼ぶのか予測がつかないからだ。

これまで、狂司郎の口から家庭内のことが語られたことがほとんどなかったため、保護者代理であるというこの男が、狂司郎にとってのどういった存在なのかが掴めない。
そんな相手に、どこまで話していいものか。
「狂司郎のことはまず西門に」と言った小春の口ぶりからは、信頼できる人物である印象を受けたのだが。


迷う雪耶を見据える闇色の瞳をわずかに揺らし、西門は静かに口を開いた。
「あの日、狂司郎様が貴方と帰宅なさった時に、お兄様の有介様と鉢合わせして、トラブルがあったとは聞いています」
「はい…」
雪耶は頷く。
一週間前に、この家の階段で起きた出来事が、雪耶の脳裏に蘇っていた。

「その場に居合わせた者から聞いた話では、狂司郎様の粗暴な態度を注意した有介様に対して、彼が逆上して暴力を振るったということだったのですが」
「えっ」
あまりに簡略化された内容に雪耶は驚く。

あの出来事をまとめれば、たしかにそうなるのだが、これでは狂司郎が一方的に悪い印象ではないか。
ただ単に西門が、あの時あの場にいた者からそう聞いただけなのか。
あるいは、西門は全てを知ったうえで雪耶に対しては、あえて簡単にまとめただけなのかの判断がつかない。
しかし、いずれにしても、狂司郎に非があると判断されているのでは、と雪耶は不安に駆られた。



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|  ・狂司郎×雪耶 | 18:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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