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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪85.荊-木犀は月に馨る- 2-6


「狂司郎様はこの屋敷にはおられません」

西門のやや肉厚な男らしい唇から発せられる深みのある低音の声音は、落ち着いた静かなものだった。
だが、その内容は雪耶の不安をさらに膨らませるものだ。
西門の闇色の瞳も、今は心なしか憂いを帯びているような気がする。

「えっと?それはどういう…?入院してるとか?」

雪耶の質問に、西門はふっと目を伏せると顔を軽く左右に振った。

「いえ。
……先週の火曜日、私が帰宅すると狂司郎様の姿がありませんでした。
時折、屋敷を抜け出して外出されることがありますので、その時もいつものようにお帰りをお待ちしておりましたが…。
それきりずっと家には戻っておられません」

西門から聞かされた現実は、雪耶の心を大きく揺さぶった。

「連絡は?電話とかないんですか?」
身を乗り出して問う雪耶に、西門はまた首を静かに振る。

「ございません。
一般的に申しますと『家出』というものでしょうから連絡などしてきませんよ」
「そりゃそうでしょうけどっ!でもっ!
どこへ行ったかわかってるんですか?」
この家の御曹司が家出をしたというのに冷静すぎる西門に雪耶は苛立ち、口調が荒くなる。

「先週の火曜日、貴方がいらした時にいったい何があったのですか?」

雪耶の苛立ちを感じ取っているのかいないのか、態度も表情も平静なままの西門から繰り出された質問が、雪耶を突いた。



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