Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

狂雪84.荊-木犀は月に馨る- 2-5


雪耶が案内されたのは、狂司郎の部屋だった。
ノックもしないでいきなりドアを開け、壁のスイッチを押して明かりを点けた西門が、雪耶を招き入れる。
雪耶はぐるりと視線を巡らせるが、狂司郎の姿はなく、すっきりと片付いた部屋が広がっているだけだった。

奥のドアに向かって歩き始めた西門の後に雪耶は続く。
西門が開けたドアから雪耶が中を覗くと、目に飛び込んできたのは窓辺に置かれた大きなベッドだった。
狂司郎の寝室なのだろう。
窓のない方の壁には、クローゼットと思われる天井までの扉が並んでいる。
別の壁にはドアが2つ。バスルームとトイレといったところか。

だが、ここにも狂司郎の姿はなかった。
メイキングされた状態のベッドには主の姿はなく、2匹の猫がくっついて眠っていた。
大きな白い長毛種の方が、物音に目を覚ましたのか気だるげに頭をもたげ、胡散臭そうに青い瞳でこちらを見る。
興味を引かれなかったのか、傍らで眠るもう1匹の小柄な白と茶のブチ猫の背に顎を乗せると、また目を閉じてしまった。

ここに狂司郎はいない……。
どういうことなのかだろうかと雪耶は西門を見上げるが、西門の闇色の瞳は相変わらず何も語ってはくれない。



「どうぞお掛けになってください」
寝室から居室に促された雪耶は、西門に勧められソファの端に腰を下ろす。
一週間前、このソファで起きたことが一瞬脳裏を過ぎるが、雪耶はそれを隅に押しやるように遠ざけた。

西門はテーブルの脇にある一人掛けのソファに座ると、雪耶の方にスッと視線を飛ばしてきた。
雪耶も、先ほどからの疑問をどう問いかけるべきかと思いあぐねながら、西門の視線を受け止める。



テキスト by 流々透雫



Copyright (C)   ciliegio2012, All rights reserved.

↓ランキングに参加しています。↓よかったらポチしてください。
 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村

拍手ありがとうございます~ヽ(*╹◡╹)ノ
関連記事
スポンサーサイト

|  ・狂司郎×雪耶 | 17:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://moelvabxb.blog81.fc2.com/tb.php/321-a74e8055

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。