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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪79.荊-木犀は月に馨る- 1-13


「英くんと話した時にね。彼のほうから久世くんの話が出たから」
「俺の話…って、え?どんな?」
「気になる?」

その時のことを思い出したのか、小春は悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「甘いコーヒーのこと。
久世くんが私に子ども扱いされてるといじけてたって話よ」
「あ…」

そういえば、狂司郎にそんな話をしたことがあると思い出した雪耶は、照れくささもあって口ごもってしまう。
でも、狂司郎が小春に対して自分のことをネタにしてくれたということが、少なくともその時には狂司郎の中に自分の存在があったのだと思えて、心がほのかに熱を持つ。

「私も英くんのことが気がかりなのよね。
でも、担任でもないのにしゃしゃり出るわけにもいかないから、久世くんが行って様子を見てきてくれると助かるんだけどな。
もし行ってくれるなら、私から英くんの教育係の西門さんに連絡を入れておくから、まずは彼を訪ねればいいわ。
西門さんは勉強だけでなく、お忙しい英くんの親御さんに代わって彼の生活全般を見ている人なの。
保護者代理って言った方がいいのかも」

小春は何かを感じ取っているのだろうか。
その柔らかな視線と朗らかな口調が、迷い過ぎて立ち止まっている自分の背中を何気なく押してくれているような気がする雪耶だった。

狂司郎に会う前に、その保護者代理だという人に狂司郎の様子を訊くことが出来るだろうか。
もし出来たとしたら、それが雪耶の混沌とした現状を動かす突破口になるのかもしれない。
そう考えた雪耶はグッと奥歯を噛み締めると、小春に真っ直ぐな視線を向けた――。



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