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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪78.荊-木犀は月に馨る- 1-12


「英くんから連絡はないの?」
柔らかく響く声に、雪耶は自分が小春を前にしながら心の内側に入り込みそうになっていたことに気づき、ハッと我に返る。

「あ…。ないです。って、いつも俺が勝手に英先輩にメールしてるだけなんで。
英先輩からのレスも5回に1回もないんじゃないかな?あっても一言か二言だけだし」
そう答えた雪耶は、(電話は、狂さん喋らないからほとんどしたことないんだよな)と、心の中でそっと呟く。

だから、雪耶にとって、狂司郎に電話をするという選択肢は、元から存在しないようなものだ。
特に、今回の件に関しては、電話で話せるような問題ではない。

「英くんらしいわね」
雪耶の答えにクスッと笑った小春が、「でも、心配ならどうして連絡しないの?」とか「一度連絡してみたら?」などと続けたらどうしよう…と、それが出来ない理由を言えない雪耶は内心焦りを感じた。
だが小春はそれ以上は何も言わず空になったコーヒーカップを弄んでいる。

ふと、沈黙が落ちる。

狂司郎の欠席の理由を知りたくて勢い込んで来たけれど、結局休んでいる事実しかわからないという結論が出てしまった。
話の接ぎ穂が見つからない雪耶が、そろそろ辞そうかと、すっかり冷めてしまったコーヒーを飲み干した時、
「久世くん、お見舞いに行ってみたら?」
と、大きな目をくるんと見開いた小春が雪耶に明るく声をかけた。

「お見舞い…ですか」
「そう!仲のいい先輩がずっと休んでて連絡もないんじゃ心配して当然だもの」
「仲がいい…のかな…。英先輩がどう思ってるか俺にはわかんないですし…」
「そお?仲いいと思うわよ?少なくとも私にはそう感じられる。
誰とも馴れ合うことをしない彼が決まった誰かと一緒にいるって珍しいことだもの。
それに…英くんも久世くんのこと気にかけてるみたいだし」
「え?狂さんが?」
狂司郎が雪耶を気にかけてるという、思いもよらない小春の言葉に雪耶は瞠目する。



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