Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪68.荊-木犀は月に馨る- 1-2


狂司郎の部屋で予期せぬ事態となった日、逃げるようにして英の屋敷を飛び出した雪耶は、祖父のまとめる暴力団・九頭竜の若頭である瀬名に迎えに来てもらった。

自分のトラウマが引き起こしたパニックで動転していた雪耶に、
「過去の真実を伝えて謝ればいい。彼ならきっと理解して許してくれる」
と瀬名は言ってくれた。

だが、あれから1週間。
雪耶は狂司郎と顔を合わせてはいない。

以前にも1週間ほど狂司郎と距離をおいたことがあった。
しかしその時は、ただ雪耶が拗ねていただけのこと。
狂司郎に会いに行くことはしなかったけれど、彼の動向はチェックしていた。
姿が見えなければ探したし、姿を見かければ目で追いかけていた。
だが、今回は違う。

そもそも、雪耶から行動を起こさなければ、狂司郎は動かない。
それは今までもそうだったし、事が起きてしまった現在はなおさらだ。

でも。

――彼の前に立ち、彼の目を見て、何をどう伝えればいいのか、わからない。
今、彼がどんな気持ちでいるのか、想像ができない。
そんな自分が彼の前に立った時、彼はどうするのだろう?
彼に会うのが、怖い――

だから雪耶は、桜華のカフェにも行くことができないでいた。


桜華学園には学生達の昼食と、寮生たちの朝食、夕食のための学生食堂『桜華カフェ』がある。

カフェは2階建てで、それぞれのフロアーに加えて屋外のオープンテラスとかなりのキャパシティはあるのだが、中高一貫校である学園の生徒全員が同時に、というのはやはり無理がある。
そういった時に生徒たちが利用するのが、カフェに隣接している購買部だ。

購買部といっても、学用品や飲食物以外に、寮生たちが必要とする日用品も販売しているため、店舗面積も品揃えも小さなコンビニ程度の充実ぶりである。


日頃、昼食はカフェで取る狂司郎と顔を合わせるのを避けた雪耶が利用しているのが、この購買部だった。

今日もまた、狂司郎に会う勇気が出ないまま購買部で昼食を買った雪耶は、オレンジの香りをきっかけに蘇った心の中の光景に少しだけ気持ちが解された。
でも、狂司郎から逃げたままの自分という現実の問題に戻ってみれば、ますます自分を責めるしかなく、唇を噛むと俯き加減に歩き出した。



テキスト by 流々透雫



≪狂雪67.  狂雪69.≫
≪荊-月は闇に翳る-1
≪荊-木犀は月に馨る-1-1

このシーンにある雪耶と瀬名のエピソードは、雪耶ライン『黒龍は木犀を甘く喰む』にあります。
≪黒龍は木犀を甘く喰む1 へ
  
≪狂雪1.から読む
≪狂雪ルートINDEXへ
≪作品INDEXへ


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桜華裏話:桜華カフェの食器はロゴ入りでオサレらしい♪
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|  ・狂司郎×雪耶 | 17:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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