Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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PRAY FOR JAPAN ~Kyohshiro&Yukiya~.9

一瞬で校庭が薄桃色の霧で覆われ、先ほどから
遠く聞こえてきていた生徒達の声もかき消えたように感じて、
雪耶は思わず目を見張った。
しかしすぐに、見慣れた光景に戻り、
ふたたび校庭の喧噪も耳に入ってくる。

屋上まで運ばれてきた桜の花びらが数枚、
ひらりひらりと狂司郎と雪耶の周りに舞って、
足もとに力なく落ちた。

「あんなすごいことがあっても、時間の流れって
止まらないんすよね。季節は巡って桜は咲くし、
これから夏は来るんだもんな。
自然の力ってなんかスゴイ。敵わねぇ、ってカンジ」

校庭に目をやったまま、おもわず独り言を呟いた
雪耶の言葉が聞こえたのか聞こえないのか、狂司郎は黙ったままだ。

それでも、ふたりで黙って同じ景色を見ているだけの
この時間に、なぜかとても安らぐ思いがする。
雪耶は、この一ヶ月というものずっと心の中に抱えていた、
重くて冷たい、憂鬱という名の塊が、ゆっくり溶けていくように感じた。


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