Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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黒龍は木犀を甘く喰む3

 こちら側の都合もあるとはいえ、堅気な世界で成功を収めた大企業家の屋敷の前で、雪耶にいつも就かせているSPの山本と川田を待機させるのは憚られた。
 どんなに繕ってみても自分たちは所詮極道なのだ。
 それに、雪耶の素性を知った上で怖気づくこともなく、隔てることもなく接してくれるその青年には、少なからず感謝の念もあった。

(雪耶さん……)

 瀬名は思わず力の入るグリップを握る手を窘めながら、英邸に急いだ。


~※~


 「雪耶さん、何処です?」

 英邸の巨大な門の前に着いた瀬名は、小声だが鋭く通る低音を響かせる。
 バイクのエンジンは門に辿り着く少し前に切り、その音を響かせないようにしながら近づき横付けしていた。
 高い塀から伸びた木の枝を揺らしながら、小さな影が路面に飛び降りてくる。
 雪耶は英邸の中で自分を待たず、門を出てから隠れる場所を探して身を潜めていたようだ。
 雪耶が一人になった場合、無用に動き回らず、隠れるにも逃げるにも極力リスクの少ない場所に身を潜めるよう教えたのは瀬名だ。
 英邸のような大きな屋敷であればセキュリティも万全だろうが、それでも必ずどこかに盲点が生じる。
 何故、屋敷の中で待っていなかったのかは不明だが、安全な場所で自分達との合流を待つことが出来ない場合どうすべきか、雪耶は充分に承知し常に実践していた。
 友人の家に招かれて訪れただけであった彼がここまで慎重であってくれるのは、瀬名や舎弟たちの言動から、雪耶自身に関する何か危うい臭いを敏感に察知したからだろう。


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