Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪51.荊-月は闇に翳る-6

「狂さんっ」
慌てて狂司郎に雪耶が駆け寄るのと、男の後についていたボディーガードが狂司郎の肩を掴むのがほぼ同時だった。

「おやめください狂司郎様!お兄様になんてことをなさるんですか!」
突然、玄関ホールの奥から響いた声とともに、中年のスーツ姿の男性が飛び出してきた。
その言葉遣いから、英家の使用人であることは明らかだ。

使用人の言葉にハッとした雪耶は緊迫した空気の中で、
(…え?…やっぱりこの人が狂さんのお兄さん?…)
驚きながら狂司郎と男を交互に見上げる。

壁に押さえつけられた男、狂司郎の兄・有介は、わずかばかり位置の高い狂司郎の目をひるむことなく睨みつけている。
狂司郎もまた恐ろしいほどの冷たい怒りの篭った瞳で見下ろしていた。

「相変わらずだな。狂司郎。
お前はいつまでたっても暴れることしかできんとみえる。
類は友を呼ぶとはよく言ったもんだ。
そこのチンピラとつるんでるのが似合ってるよ、英家の異端児のお前には」

「っ!いい加減にしろよっ…」
そう言いながら狂司郎は両手で有介の胸倉を締め上げるように引き掴むが、その手首を横からボディーガードの男が押さえ、
「狂司郎様。もうこれ以上はおやめください」
静かな声で止めに入った。
本来なら有無を言わせず有介から狂司郎を引き離すところだろうが、 狂司郎も英家の御曹司ということで、加減せざるを得ない。

ビリビリと空気を揺さぶるような怒りの焔を発している狂司郎に、雪耶が小さな声で呼びかけた。
「狂さん…」

しばらく時が凍りついたかのような沈黙が降りる。

「…っ」
狂司郎はわずかに息をもらすと、再度有介の体を壁にぶつけるようにして手を離し、そのまま無言で階段に向かった。

立ち去る狂司郎の背中に射るような厳しい視線を向けながら乱れた襟元を直す有介に、雪耶は軽く頭を下げると狂司郎の後を追って階段を上がった。


テキスト by 流々透雫


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狂司郎と兄・有介に関するお話は
【蒼白の月に啼く獣】とリンクしています。
≪蒼白の月に啼く獣P-1


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