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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪46.荊-月は闇に翳る-1

【荊-月は闇に翳る-】



英邸の豪奢な門からフロントヤードまで、ゆるやかなアールを描くように舗装された道が続く。

アールの内側の美しく整えられた木々が並ぶ向こうに覗く広い来客用パーキングスペースには、今は1台の車もない。
というより、ここが車で埋まることは年に数回だ。

英の先代の社長、狂司郎の祖父が存命だった頃は、パーティ好きの祖母の意向もあって政界、財界の著名人を招いてのパーティが開かれたりしていたため、ずらりと高級車が並んだものだが、先代亡き後の今は、英の本家であるこの屋敷で行われる法要や会合などの時に集まる姻戚関係の者たちの車を止める程度なのだ。

来客用スペースから道を挟んだ反対側には、屋敷の外観に合わせたアンティーク煉瓦の外壁のガレージが建っている。
こちらは英家のプライベート用の車両のためのガレージで、一台毎に間口が区切られシャッターが閉ざされているその数を数えれば、英家の車の所有台数の多さが一目瞭然だ。


正面玄関前の車寄せまでの道程に植えられている樹木は、全て常緑樹なので紅葉はしていないが、やはり夏の盛りのような鮮やかなグリーンではなく、これから来る冬に備えて身を強張らせるかのような深く沈んだ緑の葉を風に揺らしている。

日を追うごとに暮れる時間を早めていく空はかすかな冬の匂いをその風に乗せて、人々に季節の移ろいを知らせていた。


夕暮れに向かい気温が少しずつ下がり始める中、先ほどから雪耶の明るい声が続いている。

門から玄関に向かう道に驚き、来訪者を迎える広々としたフロントヤードに感嘆し、正面にそびえるように建つ3階建ての煉瓦と石でデザインされた洋風の豪邸にはしゃいでいる。
その様子を見るでもなく隣を歩く狂司郎の口元には苦笑とも取れる笑みが浮かぶが、視線は思いのほか柔らかい。



テキスト by 流々透雫


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