Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪44.時の流れる電車に乗って 11

 その後、暫くして狂司郎の降りる駅に到着した三人は、改札を抜けて駅前の駐車場に待機している山本の乗った車へと向かう。
 雪耶を乗せる為に川田がドアを開けてくれるが、雪耶はそれには応じず、またもやSPの二人を驚かす言葉を発したのだった。

「はい、重々承知しています。はい…はい…」

 駅から住宅地を目指して走る車の中で、携帯電話を片手に助手席で話をしているのは山本だ。
 苛立った不機嫌な表情を隠しもせずに運転席に座った川田と、後部座席でしら~っとした表情の狂司郎、傍らで山本の話を聞いている雪耶がいた。
 駅の駐車場で「狂さんの家にこれから遊びに行く」と言い出した雪耶を、川田は激しく叱責してきた。
 山本も心底困った様子で帰宅を促したが、雪耶が自分から瀬名に話をするからと言って譲らないと、山本は仕方なく携帯電話を取り出して雪耶に渡してくれた。
 車の外での立ち話は困ると川田に言われて、狂司郎共々車に乗り込んでから雪耶は瀬名に電話を始める。
 一通り雪耶の言いたいことを聞いた瀬名から、山本に電話を変わるように言われて、雪耶は山本に携帯電話を渡しながら、狂司郎の家への道程を聞いた。
 自宅の地番を告げる狂司郎に、川田はそれを渋々ナビへ投入し、車は駅を後にする。

 静かな住宅地は、どれも大きな敷地を構えた家が続いている。
 久世の家や九頭竜の屋敷の大きさに慣れている雪耶にとって、どの家の広さもそう珍しいものではなかったが、そういう家ばかりが集まって建っている場所に来るのは初めてだ。
 雪耶の住む久世の家は下町風情の住宅が犇く町の一角にあるし、九頭竜の屋敷は近隣の家とは幾分距離の保たれた郊外にあった。
 大きな家々が途切れもせずに続く場所を珍しげに眺めてしまう。
 住宅地の奥へと進んでいくうちに、遠めにも解るほど一際大きな敷地の屋敷が見えてくる。

「あれが、狂さんの家なの?」

 前方に見える屋敷を指差して雪耶が狂司郎に問いかけると、彼は無言で頷いた。


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