Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪36.時の流れる電車に乗って 3

 声を掛けられた狂司郎は、雪耶を一瞥しただけで、歩みを止める気もないようだ。
 山本の運転する車はスピードを落とし、雪耶の顔が狂司郎の前後にずれる事なく、彼の歩く早さに合わせてゆっくりと進んでいる。
 雪耶の背中から、川田の「おい!」という咎める声と、「まぁまぁ」という山本の苦笑を含んだ声が聞えてきた。

「狂さん、これから帰るんすか?」
「……あぁ」

 前にも一度、こんな場面があった。
 雪耶は、今日がチャンスだとばかりに、狂司郎へ確認する。

「狂さん、今日も電車っすよね!」

 その台詞に、狂司郎、山本、川田の三人の動きがぴたっと止まった。
 雪耶が何を考えているのか、三人には即座に解ったようだ。

「駄目です、雪耶さん」
「今日は勘弁してください」

 山本と川田の二人から同時に声が上るが、そんなことくらいではやっぱり雪耶は怯まない。

「俺、今日こそは、狂さんと一緒に電車で帰りたい!」
「雪耶さん!」

 川田の叱責する声を尻目にドアのレバーに手を掛けるが、ロックされているのは当然のこと、開く訳がない。
 狂司郎に声を掛ける為に開けた窓を全開にし、そこから身を乗り出す。

「ちょっ…雪耶さん!駄目です!」
「やだ! もう決めたからねっ!」

 雪耶の太腿にしがみ付き必死に止めようとする川田を振り切って、雪耶は箱乗り状態で上半身を窓の外に出した。


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