Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪35.時の流れる電車に乗って 2

 授業を終え、帰宅や部活、時間潰しで思い思いの場所へと移動する生徒に紛れ、いつものように裏門から学校を出た雪耶は、これまたいつものようにひっそりと息を殺すように止まっている ―実際には止まっている場所が学校脇なだけに目立って仕方ないが― 黒塗りの車へと向かう。
 雪耶が車に到着する前に静かにドアが開かれ、中から山本の相棒である川田が出てきた。

「あれ? 今日は川田さん後部座席なの? 珍しいね」
「まぁ…たまには、いいかと思いまして」
「ふぅん」

 川田の少し澱んだ言い方が気になったが、雪耶が聞いても詳しくは説明してくれないだろうと解っているので流す事にした。
 そのまま後部座席に乗り込むと、運転席に座った山本が直ぐさま声を掛けてくる。

「雪耶さん、お疲れ様っす」
「山本さん、川田さんもお疲れ様っす~。今日もありがとう」
「山本、車を出せ」

 様子がいつもと違う…と雪耶は気付く。
 雪耶に張り付いているSP、へらへらといつも笑顔の人懐こい山本と、常にポーカーフェイスで冷静沈着な川田。
 常日頃から一緒に居る雪耶からすると、笑顔で本心を隠すのが上手い山本より、堅い表情とは裏腹に根が真面目で真っ正直な川田のほうが状況を察しやすい。
 普段は川田が車を運転しているが、実際には山本のほうが川田よりも数段運転技術は優れている。
 運転席に山本が居るという事は、詳しい事は解らなくても、自分が学校に居る間に彼らが身を置く組で何らかの動きがあったと理解できた。

 裏門から車が動き始めて正門前を通り過ぎようかという時、門から一人の生徒が出てくるのが目に入る。
 雪耶の表情にいち早く気付いて、川田が「山本、止まるな」と声を掛けるが、雪耶はそんなことでは怯まない。

「狂さん!」

 すかさずウィンドウを下げて、目的の人物に声を掛ける。


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