Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪34.時の流れる電車に乗って 1

『では、帰る前に電話を必ず入れてください。』
「うん」
『一人になる前に必ずです。自分が迎えに行きますから』
「瀬名さんが?」

 雪耶は、電話の相手の言葉を思わず聞き返した。

『最近、九頭竜のシマ内で不穏な動きがあるとの情報を得ています。用心に越した事はありません』
「……解った」

 指定暴力団の総元締である祖父の組で若頭を務める瀬名は、雪耶が小さな頃からずっと傍に付いている世話係でもある。
 そんな彼の言う事だから、脅しでないことは充分理解できた。
 雪耶は、持っていた携帯電話を脇に控えていたSPの山本に渡すと、少し離れたところに立っている英狂司郎ににっこりと笑顔を向けて駆け寄った。

「狂さん!」
「話は終わったのか?」
「うん!待たせてごめんなさい」

 雪耶の表情を伺っているようだった狂司郎が、後ろに残された二人に目線を移した。
 釣られて雪耶も後ろを振り返ると、常に雪耶の傍に付いている山本と川田の二人が車の傍からこちらに向けて腰を折っているのが見えた。

「あいつらはどうするんだ?」
「一旦、組に帰るよ。堅気の人んちの前で車止めている訳には行かないから」
「……堅気」
「狂さんちも一般的な家にはあんまり見えないけど」

 そういうと雪耶は、目の前に聳えるように立つ繊細なモチーフで飾られながらも、がっしりとした大きな門を見上げる。
 自分の住む家や九頭竜の本家は昔ながらの日本家屋だが、門の奥向こうに見える狂司郎の屋敷は華やかさを漂わせた洋館だ。
 雪耶は狂司郎宅の門前で、ここまでの道程を思い返した。



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