Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪32.Piccola stanza con chiave 6

狂司郎は黙ってしばらく自分の靴先を眺めていたが、うつむいたまま、ひと言
「知らなかった」
とだけ、ぽつんとつぶやいた。
いつも言葉少なく、誰とも親しくしようとしない孤高の存在、英狂司郎。
そんな彼が今、特定の人物に対してこれほどまでに心を砕いているという事実を目の当たりにして、小春は驚きを禁じ得なかった。
「久世くんのこと、よろしくね。」
どんな言葉をかけたものか散々迷った末、こんなことしか狂司郎に言えない自分に内心で苦笑した。しかも、少し的外れな物言いのような気がしなくもない。
しかし、狂司郎はそんな小春の言葉を揶揄するでもなく、黙って小さく肯いただけだった。

「それにしても、英くん、自分の進路もそれくらい真剣に考えてみたらどうなのよ。」
重くなった雰囲気を払拭しようと、努めて明るく声を出す。
「まったく、この時期になっても進路も決めてないなんて、そりゃ西門さんだって心配するわよ。」
なにげなく言った小春のひと言を狂司郎は聞き逃さなかった。
「アンタ、湊と仲いいんだな。」
じろりと睨まれてしまった。しかしここでひるむ小春ではない。
「誰かさんが世話が焼けますからね。保護者に相談するのは当然でしょ?」
内心では、自分の湊への想いを気づかれてはならないと必死だが、たかが高校生、しかも自分の教え子に押されるわけにはいかない。
狂司郎はチッと舌打ちして、
「湊は俺の保護者なんかじゃねぇよ。ガキ扱いしやがって。」
と小さい声で呟いた。


テキスト by 北未凜


≪狂雪31.  狂雪33.≫

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小春と湊に関してのお話は小春ラインにあります。
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