Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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狂雪31.Piccola stanza con chiave 5

「あいつがどうかしたのかよ。」

思考を打ち破るように狂司郎の声が聞こえてきて視線を向けると、恐ろしいほど真剣なまなざしが目の前にあった。
予想外の狂司郎の反応に小春はぎょっとして
「いやね、最近あんまり元気ないような気がして・・・英くん、久世くんからなにか聞いてるかな、って思って。」
としどろもどろで答えた。不意打ちでうっかり本当のことを話してしまうところだった。

ごまかしたつもりだったが、狂司郎は騙されてくれなかった。
「知らねぇよ。いつも脳天気に笑ってるぜ。それよりアンタこそ、あいつから何か聞いてるんじゃないのか。」
詰め寄られ、小春は、自分が思うよりも、狂司郎にとって雪耶がずっと近い存在であることを悟った。自分自身の進路でさえなげやりな狂司郎が、誰かの為にこんなに真剣な表情を見せたのは初めてだ。

「英くんには敵わないなぁ。実は少し前に、ちょっとした相談を受けてね。ずっと気になってたの。」
降参、と言うように肩をすくめて答えた小春を狂司郎はぐっと睨みつけ
「どんな話だよ。言えよ。」
となおも迫って来る。しかし、他人の秘密をおいそれと漏らすわけにはいかない。
「具体的な内容は言えないわよ。でも、久世くんにとってはちょっとヘヴィな内容だと思うわ。一人で背負うには重すぎるっていうか。」
狂司郎はぐっと奥歯を噛みしめて下を向いた。
「あいつの家のことか?」
なおも食い下がる狂司郎だったが、これ以上話すわけにはいかない。
「だから内容は言えないってば。気になるなら、本人に直接聞きなさい。私はあくまでも相談を受けただけで、久世くんの助けになることはできないの。でも、きっと彼は今、不安な気持ちを支えてくれる存在を必要としているはずよ。」
あなたならできるでしょ、と言いかけてやめた。そこまで踏み込むのは行き過ぎというものだ。

テキスト by 北未凜


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このお話は、雪耶ライン『Piccola stanza segreta ~小部屋の秘密~1』と
リンクしています。
≪Piccola stanza segreta ~小部屋の秘密~1


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