Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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10.Premonition ~The beginning 7

今回は自分が誘ったんだから、西門さんは素直にごちそうされてくださいね、と小春に念を押されたので、湊はおとなしく小春の言葉に従うことにした。
女性と外で食事をして、会計を持ってもらったことなど一度もない。今までは湊がすべて払ってきたし、それが当然だと思っていた。女性と付き合ったことがないわけではないのに、小春といるとなんだか初めて経験することばかりである。

会計カウンターを挟んで小春と店のマダムが楽しそうに言葉を交わしている様子を、湊は少し離れたところから眺めていた。
女性同士がおしゃべりしている様子は、なんとなく小鳥のさえずりみたいだな、などと考えていた時、マダムがふと小春の耳に口を寄せ、小声で何か囁いた。とたん、あれほどワインを飲んでも全く顔色の変わらなかった小春が火を噴くかと思うほどの勢いで真っ赤になって右手をすごい速さで左右に振り、もう、ママったら!!とマダムに向かって抗議している。一方マダムは意味ありげな笑顔を浮かべて小春にまた何か話しかけていて、小春は頬を染めたまま、口を小さく尖らせてマダムを軽く睨んでいる。そのやりとりの一部始終は、長く親しく付き合いのある者同士の気安さに溢れていた。

その様子を見ているうちに、湊は急速になんとも言い難い気持ちに襲われた。突如湧き上がってきた情動に戸惑いを覚えていると、カウンターから出てきたマダムが、
「当店のお味、お口に合いましたでしょうか」
とにこやかに尋ねてきた。
とっさに表情を取り繕って、
「ええ、どのお料理も素晴らしかったですが、特にメインには感嘆いたしました。素材の持ち味を最大限に引き出すあの塩加減と焼き具合は他では口にしたことがない味わいでした」
と答えると、マダムは、
「ありがとうございます。お気に召していただけたようでなによりです。シェフにも伝えますわ。またのお越しをお待ちしております」
とにっこりと微笑んだ。


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