Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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9.Premonition ~The beginning 6

これまで魅力的と言われる女性、美しい女性には何人も会ってきた。
容姿端麗で、成績優秀でスポーツも万能だった湊に好意を寄せてくれた女性は学生時代からたくさんいたし、熱心なアプローチに押し切られる形で実際に交際したひとも何人かいる。しかし、彼女たちは湊に理想像を押しつけるばかりで、ありのままの姿を見てはくれないようにしか感じられないことがほとんどだった。湊自身も、彼女たちにどうしても好意を抱くことができずに、短い交際期間の末に苦い別れとなるのが常であった。

成人して社会人となり、湊が英の事実上の後継者という立場にあることが周囲に知られるにつれ、「結婚」のプレッシャーが加わって、余計に女性との付き合いがおっくうになった。彼女たちとの付き合いの先に見えるもの、そのことを考えるだけで憂鬱な気持ちにすらなり、意識的に女性を遠ざけるようになった。現在も湊に対して熱い視線を送ってくる女性は引きも切らないが、湊にはそんな彼女たちの期待に満ちた視線にも、己を裏切り続ける欺瞞にも我慢できなかった。

始めは、小春もそんな女性たちと同じような態度を見せるのではないかと多少構えていたが、彼女は全然違っていた。湊の社会的立場には関心がないようで、仕事や会社のことは殆ど訊かれなかった。「西門さんは自分の生徒の保護者」小春の認識はそれ以上でもそれ以下でもないようだ。

自分の仕事に誇りをもって一生懸命取り組んでいる。自分の意見は遠慮無く述べてくる。しかもまっすぐな言葉ではっきりと。レストランでは自分の食べるものは自分で決め、残したりなどしない。自分の感情に素直で表情豊かだ。

この人と過ごす時間は全然苦にならない。

女性と一緒に居て、これだけ自然体でいられたのは初めてかも知れない。今まで、女性は湊に緊張感を強いることはあっても、安らぎを与えてくれる存在ではなかった。
この人ともっと話をしてみたい。小春にはもっと自分のことを知ってもらいたい、とさえ思った。
そんなことを考えること自体が初めてであることに、湊自身まだ気づいていなかった。


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