Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

8.Premonition ~The beginning 5

どの料理も期待に違わぬ味で、特にチキンは、ハーブの香りの中に上質な鶏肉ならではの滋味があふれていて、それほど鶏肉を美味とは思ってなかった湊に初めて「美味しい」と思わせた一品であった。
そのことを小春に告げると、そうでしょうと言いたげにうんうんとうなずき、
「私も以前は、西門さんと同じように鶏はいまひとつだな、って思ってたんですけど、このチキンを頂いてから価値観が変わったんです。だから今回は絶対食べていただきたくて。
あ、でもね、今日私が頼んだ仔羊も本当に美味しいんで、どちらをお勧めするか迷ったんですけど、気に入っていただけたみたいで良かったです」
と得意満面だ。
その様子が、幼少時の狂司郎が、湊に誉められた後などにたまに見せた得意げな顔を思い起こさせ、つい思い出し笑いをしてしまった。

パスタと魚料理はシェアしたものの、フルコースということで結構な量を食べており、ボトルで頼んだ白ワインもとっくに空だ。体格が大柄で小食でもない湊もさすがに胃が苦しくなってきた。酔いもほどよく回ってきている。が、ほぼ同量をたいらげた小春はまるで余裕の表情を崩してない。しかも、仔羊に合わせて、グラスで赤ワインを一杯飲んでいる。あれだけ食べて飲んでいるにもかかわらず顔色ひとつ変わってないとは、見掛けによらずなかなかの健啖家のようだ。
(これも今日知った藤巻さんの新しい一面だなぁ)
今は果敢にドルチェに挑んでいる小春を、食後のエスプレッソを味わいながら湊はまじまじと見つめた。

初めて会った時は、飼い猫との別れを惜しんでしおたれていた。次に会ったときはこちらがびっくりするほどの積極性で狂司郎と英家の事情に迫って来て、狂司郎が心配だと訴えた。今日は美味しい食事と美味しいお酒を素直に楽しんで、たまに童女のような無邪気な表情を見せる。

会う度に違う顔を見せる人だ。



テキスト by ほっけ未凜


Copyright (C)   ciliegio2009, All rights reserved.


↓ランキングに参加しています。↓よかったらポチしてください。
 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村


拍手(人´∇`)ありがとぉ☆゚.:。+゚

関連記事
スポンサーサイト

|  ・小春ライン | 20:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://moelvabxb.blog81.fc2.com/tb.php/207-bacdcd22

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。