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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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87.【蒼白の月に啼く獣E-8】

狂司郎の部屋を出た西門は、厨房で調理人に病人用の食事とプリンを狂司郎の部屋に運ぶように頼んだ後、自分の部屋に戻った。


英邸に戻った時、西門には狂司郎の部屋の隣のゲストルームを与えられた。
以前住まわせてもらっていた使用人用の部屋でいいと言ったのだが、あくまでも東京本社に在籍する人間であり、英家の使用人ではないことを明確にするためゲストルームを使うようにと英に押し切られたのだ。


西門はクローゼットに向かうとスーツを脱ぎ――英邸にいる時間も、勤務時間と考えスーツ着用を自分自身で決めていた――Tシャツとジーンズを着て、上から綿のシャツを羽織った。

クローゼットの扉を閉じようとした時、ふとその視線がクローゼットに組み込まれているチェストの一番上の引き出しに止る。
アクセサリーなどの小物を入れている引き出しだった。


一瞬の逡巡の後、西門の手がその引き出しを開け一番奥にある小ぶりの細長い箱を取り出した。


その箱をじっと見つめながら蓋を開ける。


そこに入っていたのは、「英恭司郎」の名が入っているシャープペンとボールペンのセットだった。
あの時、狂司郎に受け取ってもらえなかったもの。
でも捨てることも出来ず、ずっと持ち続けていた。

箱の中にある2本のペンに刻まれた名前を、そっと指でなぞる。


英恭司郎――この10年近くずっと西門の心に住み続けている人。

次に別れを告げる時には、自分の心の中の彼にも決別しなくてはならない。

今度こそ…。

 

蒼白の月に啼く獣 THE END

テキスト by 流々透雫

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『蒼白の月に啼く獣』は、
狂司郎×雪耶のルート『夢の続きは銀河の果てで』と
『まちぶせ』の間の話になっていますので
お話はこの後、『まちぶせ』へと続いていきます。
狂雪8. まちぶせへ≫

 

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