Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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86.【蒼白の月に啼く獣E-7】

「終わりましたよ。これを着てください。
1枚でも着たほうが汗を吸いますから」
拭き終わったタオルを洗面器に入れると、持ってきていた衣類を手に取り、狂司郎に見せながら声をかけてみた。

「……」
目を閉じ無言のままの狂司郎は、またこめかみを押さえる。
頭痛がひどいのだろう。

西門は、何も着る気がない狂司郎に布団をかぶせてやってから、持ってきていた冷却シートを手に取り、袋を破って中身を取り出す。

狂司郎の前髪を片手で押さえて
「冷たいですよ」
声をかけてから冷却シートを彼の額に貼り付けた。

「っ!」
何をされるかわかっていなかったのか、目を閉じたままだった狂司郎が顔をしかめた。

「んだよ、コレ」
怒ったように目を見開いて、シートを剥がそうとする手を西門は軽く押さえる。

「これで頭痛も少しは和らぎますよ。
それより、お食事はどうします?
解熱剤を飲めば、熱も頭痛も楽になると思いますが、何か食べてからの方がいいかと思います」

ヒンヤリしたシートが気持ちよかったようで、狂司郎は大人しく手を下ろした。

「なんも喰う気しねぇ…」
「…食事じゃなくても、食べたいものがあれば用意しますよ?
プリンとかは?小さい頃好きだったでしょう?」
「…っ!いつの話してんだっ」
狂司郎の顔がふくれっ面になる。
その顔が、照れている時の彼の顔だとわかっている西門は、思わず笑いそうになるのを堪えた。

使用人の森崎実代がいた頃、狂司郎の食欲がない時などには彼女の手作りのプリンならば食べたりしたのだ。
それを思い出した西門が声をかけたのだが、狂司郎は食べるとも食べないとも返事をしない。

狂司郎は何も答える気がないと判断した西門は、使ったタオルなどを洗面所に片付ける作業を済ませると寝室のドアに向かう。

「では、厨房で何か食べられそうなものを頼んできますね。
それまで眠れるようでしたら眠っていてください。
私は自分の部屋におりますので、何かあったら遠慮なく呼んで下さいね」

目をそらしたまま、またしても無言の狂司郎に、西門は微笑みながら軽く一礼し寝室を出て行った。

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