Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

84.【蒼白の月に啼く獣E-5】

洗面所に入った西門は、狂司郎が脱いだ衣類をバスルームの入り口ちかくにあるランドリーボックスに入れる。
こうしておけば翌朝、使用人が回収に来て洗濯してくれるのだ。
洗面台には狂司郎が使ったタオルが無造作に置かれていたので、それも一緒に片付ける。

そしてリネン類が置かれている棚からタオルを手に取り洗面所から出ると、ベッドの上で身を起こし座っている狂司郎に気付き、一瞬ドキリとする。

――いつ起きたのだろうか?
だが、それを狂司郎に問いかけることはしなかった。


西門はクローゼットからTシャツと下着を取り出したあと、柔らかく微笑みながらベッドに近づいていった。

「ご気分はいかがですか?」

狂司郎の手には、西門が持ってきたスポーツドリンクのペットボトルがあった。
高熱のため喉が渇いていたのだろう。
狂司郎は残っていたものも飲み干すと、ふーっと大きく息を吐く。

「失礼しますよ?」

そう声をかけ、西門は狂司郎の首筋に手を当てる。
狂司郎は目を合わせるでもなく、手を振り払うこともしなかった。

西門の掌に伝わる熱さで、まだ熱が下がっていないのがわかる。
そして少し汗ばんでもいるのを感じた。

「汗をかいているようですね。体、拭きましょうか?
さっぱりしたほうがいいと思いますよ?」

体が辛いのだろう、狂司郎はまたしても大きく息を吐きながら俯く。
「シャワー浴びる…」
そう言って、ベッドから降りようと体を動かした。

そんな状態でシャワーなど浴びなくてもいいものを、と思いながらも、西門は何も言わずに狂司郎の背を見ていた。
言っても聞かないのがわかっているからだ。

西門が立っているのとは反対側にベッドから足を下ろしたはいいが、そこで狂司郎の動きが止る。

顔を俯けてしばらくそうした後、
「あーダメだ…。だりィ…」
情けない声を出すと、またごろりとベッドに横たわった。

「無理にシャワーを浴びるのはよくないですよ。
私が体を拭いて差し上げますので、それで我慢してください」

その声に反応するかのように、狂司郎が寝返りをうって仰向けになる。

「ったま、イテー…」
親指と人差し指で両のこめかみを押さえ、唸るように狂司郎が呟いた。

全裸である。
だが、狂司郎は前を隠そうともしない。
小さい頃から西門と一緒に風呂に入ったりもしているため、今更隠す必要もないと考えているのか、それとも元々羞恥心が薄いのか、狂司郎は風呂上りなど西門がいても平気で全裸で歩いていたりする。

大人と同じ体格になった今は、西門の方が目のやり場に困っている状況なのだが。

フッと西門は口元を緩めると、再び洗面所に向かった。

テキスト by 流々透雫

≪湊狂83.へ  湊狂85.へ≫

≪湊狂1.から読む
≪湊狂INDEXへ
≪作品INDEXへ

 

Copyright (C)   ciliegio2009, All rights reserved.

 

↓ランキングに参加しています。↓よかったらポチしてください。
 にほんブログ村 小説ブログ BL小説へにほんブログ村

 拍手アリガトウ(〃´ω`)(〃ノ_ _)ノ デスッ♪

関連記事
スポンサーサイト

|  ・湊+狂司郎 | 17:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://moelvabxb.blog81.fc2.com/tb.php/192-71e6fda3

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。