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絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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82.【蒼白の月に啼く獣E-3】

狂司郎は落ち着いてはいるのだが、西門に対して心を開いてくれてはいない。
西門の声かけに答えはするが、それだけだった。
必要以上のことは何も語ろうとはしない。

狂司郎に初めて会った夜、暗い部屋の中で膝を抱えて座り込んでいた幼い彼の姿が、今の狂司郎と重なる。


人は誰しもが様々なものを抱えている。
どれほど悩み傷ついても、苦しんでも、最終的に自分を救うのは自分の力だ。
そこに人との関わりから生まれる助けがあれば、その力ももっと大きくなるだろう。
だが、狂司郎は差し伸べられた手を取ろうとはしない。

これは狂司郎が幼い頃から変わっていない部分だ。

狂司郎と再会した日、道場で西門が言った『出逢った人を拒絶しないで欲しい』という言葉を狂司郎はどう受け止めたのか。
変わらない彼を見ていると、受け止めるのではなく聞き流されてしまったのかもしれないと思う。


狂司郎が昔からずっと抱え続けているのは孤独だ。

だが、狂司郎が孤独なのは、家庭環境がそうさせているだけではなく、彼自身が要因でもあるのだ。
誰も信じようとしない彼は、まるで幾重にも生い茂った荊の垣根で自分を囲うようにして、彼の心に近寄る全てを拒絶する。

だが、荊の棘は狂司郎をも傷つける。
孤独という名の棘で自らも血を流しているのだ。

かつて、狂司郎は西門に対しては、その垣根を開きかけてくれたと思う。
だが、それをまた閉じさせてしまったのも西門自身だ。
そして、それは以前より一層強固になってしまっているのかもしれない。

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