Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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81.【蒼白の月に啼く獣E-2】

狂司郎の部屋のリビングは午後7時過ぎという時間帯と、明かりがつけられていないせいで暗かった。
カーテンが閉められていないので、南側に並ぶ大きな窓には宵闇色の空が映し込まれている。


部屋の明かりをつけた西門は、南側の窓の傍に行きリモコンでカーテンを閉めると、帰宅時に狂司郎が倒れこむように眠っていたソファのクッションの乱れを直してから、寝室に向かいドアをそっと開けた。


こちらもリビングと同じように暗い。
狂司郎の落ち着いた寝息がかすかに聞こえ、起こさないように近づきベッド脇にあるキャビネットのライトを点け、持ってきたものを置いた。


床に、寝る前に着ていたシャツが落ちている。暑くなった狂司郎が脱ぎ捨てたのだろう。
それを拾おうと腰をかがめると、近くにボクサーブリーフも落ちていた。
下着まで脱いでしまったらしい。
西門は苦笑しながらそれらをまとめて拾った。

ベッドには、西門に背を向ける体勢で眠る狂司郎と、その顔のすぐ向こうに、2匹で団子のように丸まって眠る狂司郎の飼い猫ライとくぬぎがいた。
鼻先近くにくぬぎの丸い背中があり、狂司郎は息苦しくないのだろうかと、覗き込んだ西門は苦笑してしまった。


布団の陰から覗く狂司郎の首元にそっと手を当てると、かなり熱い。
ぐっすりと眠れているようなので大丈夫だとは思うのだが、今夜は気をつけて様子を見たほうがいいだろうと考えながら、西門はその枕元に静かに腰を下ろした。


シーツの上に広がる狂司郎の長い髪の毛にそっと指を這わせ、絹糸のように繊細で柔らかなその髪を指に絡め取り弄ぶ。

 

西門が来て以来、狂司郎は目に見えて落ち着いていった。
喧嘩を全くしなくなったわけではないが、少なくとも理由もなく自分から仕掛けることはなくなったようで大きな問題になることはなかった。

かといって品行方正になったわけではなく、毎日登校はするものの授業を抜け出したりは多いようだ。
帰宅時間が遅い日や、一旦帰ってきても夜中にぶらりと出て行ってしまったりもある。
それでも長期間の家出は一切しなくなったのでいい傾向だといえるだろう。


狂司郎の変化を嬉しいと思うと同時に、西門の胸の内には複雑な思いもあった。

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