Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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78.【蒼白の月に啼く獣7-10】

「狂司郎様。
…貴方をこうして抱きしめてくれるはずのお母様は、いなくなってしまった」

狂司郎の肩がほんのわずかに強張りを増す。

「お父様も忙しすぎて貴方をこうして包み込むことをしてくださらなかった」

「……」

「貴方が必要とする時に抱きしめてくれる人がいない。…これが貴方の現実です」

「……」

「どんなに寂しくても辛くても、それが現実なら受け入れるしかない。
事実、貴方はそうやって生きてきましたよね。
貴方は強い。小さな頃から貴方は独りでしっかりと歩いてきた。」

「……」

「…私は、そんな貴方を傷つけてしまった人間です。
日本を離れることを前もって告げておくことを怠り、結果的に貴方を騙すような形で、貴方から離れてしまいました」

「……っ」

「すみませんでした。…本当に…申し訳ありませんでした」

「……」
 
狂司郎は何も答えてはくれない。
だが、西門の首筋にかかる吐息に乱れがないことから、たぶん冷静に聞いてくれてはいるのだと思う。
今、狂司郎がどんな顔をしているのか覗き込んでみたいという欲望を抑えながら西門は言葉を続ける。

「狂司郎様。人は…独りでは生きてはいけないのですよ。
社会という構造に属している以上、これから先、人と関わらなければならない場面がたくさん出てきます。
それを避けて生きていくことは不可能に近い。何をするにしても誰かと関わりを持つ必要が出てきます。
ならば、出会った人たちを拒絶しないで欲しいのです。
その中から貴方と理解しあえる人がきっと見つかるはず。
友達でも恋人でも、それがどんな関係であれ、そういう人との繋がりがあれば、貴方はもっと生きていくのが楽になると思います。
高校に入れば、貴方の世界は今よりもさらに広がります。
そこで探してみてください。貴方が心を許すことが出来る人を。」

「……」

「…私は、3年間という期間限定ではありますが、ご家庭での貴方をできる限りサポートさせていただきます。
何かあったら独りで抱え込まずに私に吐き出してください。その時々で一緒に考えていきましょう。
私は、勉強だけでなく貴方の心も支えるためにいるのですから…」

テキスト by 流々透雫

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