Möelva-B×B-

絵師集団ciliegioによるオリジナル作品オフィシャルブログです。男同士の恋愛が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

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75.【蒼白の月に啼く獣7-7】

西門は狂司郎に視線を戻し、怒りに燃える金の瞳をじっと見つめて静かに語りかける。

「まるでチンピラのようですね」

狂司郎に襟元を締め上げられたままの西門は、そこでフッと息を吐くように口元を緩めると
「あぁ、そういえば恭司郎の恭の字を変えて名乗っておられるそうですね。
狂気の狂…まさに今の貴方にピッタリなのかもしれません。
私もこれからその狂うの意味を籠めて『狂司郎様』と呼ばせていただきますよ」
そう言いながら自分の首元にある狂司郎の腕を掴み力を籠める。

「…っ」

西門の握力の強さに、狂司郎は眉を寄せるがそれでも離そうとはしない。

西門は近い距離にある狂司郎の顔を見下ろし、口元に笑みを湛えた余裕の表情だった。

「暴れたいですか?暴れましょうか。久しぶりに道場で」

「…?」
西門の思いも寄らない発言に一瞬わずかに緩んだ狂司郎の腕を、すかさず自分の襟元から外した西門は、そのまま、狂司郎の片腕を取り英に声をかける。

「社長。狂司郎様を少しお借りします」

狂司郎の腕を掴んだまま部屋を出ようとする西門を狂司郎が振り払った。

「離せっ!」

「おや?怖気づいたんですか?」

「違うっ!腕なんか引っ張らなくても一人で行けるっ」

「ああ、これは失礼しました。つい子供扱いをしてしまいましたね…。では、行きましょう」

茶化すようにあしらわれて、ギリギリと悔しげに唇を噛み締めている狂司郎にふわりと微笑みかけた後、西門は廊下を歩き出した。

「ついて来るな!」と狂司郎に言われてしまった英を屋敷に残し、西門と狂司郎の二人だけで道場に足を向けた。

道場へ向かう道すがら、西門は自分の心が高揚している事に気づく。
会うまでのさまざまな不安は、実際に狂司郎に接したことで綺麗に吹き飛んでいた。

西門に再会して少なからず動揺したはずの狂司郎が、暴れることも逃げることもしなかった。
西門に暴力をふるって飛び出していく可能性もあっただけに、今の狂司郎の様子が、彼は彼なりにまっすぐに西門と向かい合おうとしているように思えて、西門の気持ちが高ぶっているのだ。

そして、舞台は道場で仕上げに入ったのだった。

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